SIのビジネスモデルと労働法律のマッチ
「SIはやめておけ http://anond.hatelabo.jp/20160123131828 」
ここで書かれていることはただの結果論なのかと考えている。
最初に個人的な所感を書いておくと現状で本当のエンジニアになりたい人がSIに就職すると8割は不幸な環境だろうと思っている。
技術経験がない人が最初に入るにはちょうどいいかもしれない。
それでもエンジニアとして生きて行きたいならば転職を前提にしておいたほうが楽しく仕事が出来るだろう。
感想が先に来てしまったが、何故この状況が結果論かと言うと単純だ。
技術を駆使し効率を上げると、売上が下がってしまうのだ。
工数という時間単位でお金をもらっているため、効率が悪い開発をしていればしているほど時間がかかるので見積金額は上がる。システムを発注する顧客はシステムのことが分からないまま発注しているので、その金額で契約できてしまうのだ。
また、人月と言うもので時間を測るため、どんなに優秀なエンジニア1人であっても、技術のことわからない新人1人でも1人とカウントされ、売上になってしまうのだ。
つまり、人件費は経費なので会社としては極力抑えたほうがいいため、価値が高いが給料もそこそこ払わなければならないまともな技術者より、ぎりぎり仕事が回るくらいのただ真面目で技術はたいしてない人間を探してくるのだ。
法律でも時間に対して給料を払うように定められており
効率悪く働けば働くほど残業も増えブラックに当然なるが、売上が上がり
製品はなかなかできず、ぎりぎり動く品質のシステムが出来上がるのだ。(最低だ)
恐ろしいことに、たいして出来ない人をたくさん集めることで高い売上が一番効率よく上がるので、現在のSI会社のビジネスモデルがマッチするのだ。
マッチするようにこのようなビジネスモデルになって行ったのかもしれないが。
恐ろしいが、当然、発注側の顧客の会社は他の会社との競争力なんて上がるはずもない。
ただ引き離されないように何とかしようとしているに過ぎない。
本当に競合他社に差をつけるシステムを作る会社ならば、自社でシステムの管理部門ではなく、開発部門を持たなければ、これからのITの時代に取り残されていくことだろう。
ただ、一言つけておくと、確かに真面目に効率化をしている会社もある。
最終的に出来上がるシステムの品質が悪いままの場合、当然SIの会社の方が淘汰されていくことだろう。
それには10年単位での時間は掛かることだろう。
もし、ブラックなシステム会社に就職してしまったと思ったら
マジメに個人的に技術勉強をして、早く転職することをお願いしたい。
社員を喰い物にして、不幸にする会社が早く無くなることを祈ります。
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